
平針スイミングスクールのインストラクター 田島さんに
子どもの頃に川でおぼれた経験をお話ししてもらいました。

NESTA認定パーソナルトレーナー
平針スイミングスクール
スイマーズ・選手コース
ドライトレーニングインストラクター
田島 理帆さん
田島インストラクターは、川でおぼれた経験をされているとのこと。
その時のことを教えていただけますか?
溺れた経験は、小学3年生の夏休みでした。
家族で川にバーベキューに行った時です。川には、幼い頃からよく父に連れていってもらっていたので、川で泳ぐのは慣れていたし、水遊びは大好きでした。
ちょうど、小学3年生の4月頃からスイミングスクールに通いだして、クロールの練習を始めていましたが、最初のウォーミングアップでは、毎回ボビングの練習をやっていました。
川遊びをしていた時、川に足をとられて気づいたら流されていたんです。今でも鮮明に覚えています。パニックになってどうしよう…もう死ぬかも知れないと本気で思いました。その時、咄嗟にボビングをやろうと思ったんです。深いところで、キックして浮き上がって一回呼吸して…というのを何回か繰り返し呼吸を確保しました。すぐ疲れてしまうので、時々背浮きになって疲れを逃して…必死でした。父が気づいてくれて、なんとか助かったんです。

右が田島コーチ
咄嗟にボビングをやろう! と思ったのが凄いですね。
そうですね。プールで覚えたぶくぶくぶくぱっ!!をやり続けました。ボビングを覚えていたから呼吸が出来たんです。もしボビングを身に付けていなかったら、パニックになって暴れてしまい、溺れていたと思います。
ボビングは何回も何回も練習して身に付いていたし、沢山泳いで体力があったから耐えられたんです。
プールでは、水中で身体を自由に操れるまで水に親しみ、同時にボビングや背浮きを身に付けておくことが大切と実感しています。たくさん泳いで持久力を付けることも必要ですね。

ボビングの練習
水泳はまさに命を守るスポーツ。
継続することが成果に繋がるのですね。

背泳ぎの練習
身を守るためには、水中で身体をコントロールできることも必要。
そのためには陸上での運動も大切です。
今は、ドライトレーニングを担当しているのですが、陸上で、四つ這いになったり、体幹をしっかり使えるようになると、水中でも自分の体をコントロールできるようになります。特に水中は、無重力なので、より自分で身体をコントロールする力が必要です。
大人になり仕事では、陸上での活動が中心になるので、時々水中で体の力を抜き、リラックスしたいなあと思います。私は小さい頃、プールで過ごした時間が長かったので、水中が落ち着くのかも知れませんね。子ども達には、健康の基盤づくりと自分の命を守ることができる泳力を自分の物にするまで、スイミングは是非継続して欲しいと思います。